別れられない             2005.4.18

 

 

 

 

 

 

いつの間にか

時は流れ

 

 

 

その人でなければならない

 

 

他の誰でもない

 

あの人でなければ

他の人ではだめ

 

 

 

 

どんな理由から

出会い、

  恋をして

    ここまで深みに

         降りてきたのか

 

 

 

 

この世の中に

どれだけの人がいようと

 

あの人だけが

心をまどわせる

 

 

 

 

いつか

冷たい目をして

別れを告げられたら

 

どんな心を抱いて

風の中を歩いていけばいいのだろう

 

 

 

それとも

目をそらして

黙って背を向けられるのだろうか

 

 

 

いつか いつか

         終わりがあるのか

 

 

 

 

 

 

いのちは

その人のため

 

いのちは

その人ゆえ

 

 

 

 

すべての時間が

その人のためにあり

 

こころのすべてが

その人に向いている

 

 

 

手に入らないから

手に入れたいと望み

 

その人の瞳の中に

幸せな自分の姿を映しだす

 

 

 

 

こころは燃えあがり

 

こころは苦しさに枯れ

 

こころはかなしみに色を失い

 

 

いのちは その人を求めてさ迷っている

 

 

 

いつか見た夢の中に

その人はいたのか

 

 

 

 

 

 

新しい出会いが待っていると言われても

こころは ここにとどまっていたがっている

 

その人がいればいい

その人が

まっすぐに見つめてくれればいい

 

 

 

その人さえいればいい

他の誰でもない

その人の匂い

 

 

 

 

その人を息し

その人を生き

その人が いのちのすべて

 

 

 

終わりはない

 

 

 

 

いつかまた出逢う

遠い遠いあした

 

はるか はるか 昔

 

 

再びめぐり会う

今まためぐりあった

 

 

 

もつれた糸が ほどけるように

流れた水が せきとめられるように

 

 

 

蝶のように かろやかに

朝露のように はかなく

 

 

激流となれども

水は清く

ただ青く澄んだ空を

流れる白い雲

 

 

振り返りつつ

逃げてゆこうか

 

振り返らずに

まっすぐに飛び込んでゆこうか

 

道は無数にあって

どこに行けば良いのか

迷い迷って 座り込んでしまう

 

 

 

仰ぎ見れば

かざした指に とまる小鳥

 

春を告げ

夏を告げ

 

 

 

 

 

 

深い恋の森の中へ

 

 

迷い迷って

 

 

迷い迷って