再び 恋               2005.11.22








恋は

訳もなく、惹かれる思いと



苦しさ





楽しく、嬉しい

わくわくするような時間は

ほんのわずかの間に 過ぎ去って



ひとりのときの



もって行き場のない





不安
















猜疑心




















やるせなさ

















ただ くるしい









































激しい恋をくぐりぬけたあとは

ちからつきて



もう 恋などしないと 思う











もう 人を愛するちからなど

残っていない




















くたくたに疲れた心には

しずかな時間と やすらぎが欲しい


















深い水底に沈んで

百年の眠りにつきたい
























ふたたび顔をあげて

日々の生活のなかに 輝きを取り戻し



おだやかな心を 持ち続けるまでには

長い時間がかかる






































恋よ、恋






    あれは 

         うたかたの夢



























もう二度と

あれほど心さわぐことも

あれほど運命の激流に押し流されることも








ないだろう



























なにかに蓋をして

こころの扉を閉めて

日々の暮らしに忙しく飛び回る







































誰かが抱えた花束
















寄り添いあって歩く恋人たち


















街に流れる

    そう、あの歌







































あの人に似ている
























街は急ぎ足の人ばかりが通る























恋は

いきなり 足もとをすくう









その声






























その瞳が知っている

どこか遠い世界
























恋は

いきなり おそいかかる







のがれられない



















その人の瞳は

どこを見ているのだろうか



その人のこころは

どこを みているのだろうか





遠い空を映す鏡





































その人の哀しみ






その人の

ささやかな楽しみ






その人の

笑顔







その人の

やわらかな口調
























その人を 味わって

その人をはんすうして

その人を思うことを 楽しむ

















恋は

さまざまに色を変える

さまざまに模様を変える














おだやかな 恋があってもいい



しずかな 気持ちがあってもいい










それでもなお

ひとりの時間












遠い惑星のかなたから

とどく光よりも



凍てついた氷の大地から

芽吹く春の訪れよりも










恋の始めは

どんなだっただろうか




恋の始めは

誰もが 初めての思いを もう一度 味わう
























偶然 奇跡 驚き 満ちるパワー



















何をいまさら












そう思ったところで 後の祭り



















思いを抑えれば

『偶然』が 扉を叩く




忘れようとすれば

心にした蓋が持ち上がる









意外性 驚愕 疑い 安心  思い   思い     思い












恋は

こころに取り憑く最強の魔法




逃れようとして逃れられず

忘れようとして さらに思う




































ふたたび 空をあおごう

忘れていた 空

忘れていた 青

忘れていた この思い









恋にこころをゆだねて

もう一度















惑星が わらう