別れよう と                   2005.12.6






もう

別れようと





どれだけ











くりかえし





自分のこころに

言い聞かせ続けてきたのだろう









苦しみは

下着のように   体に貼りついて













苦しみの中で

笑い



ほほえむことを 覚えた





















別れてしまえ     と



他人になら 言える












今日こそ




   きょう こそ






  今こそ       いま こそ









今日は

 雨が降っている








だから


   あしたに しよう



















あしたは

     槍が降ってくる







だから


   きのうに しよう














愛なんて

もう




とうに どこかへ

置き忘れてきたと







    窓が 曇っている



    曇った窓に 字を書こう   あの人の 名前


















別れなさい







 と


声がする












別れたい   ・・・ のかな


















歌を忘れたカナリヤは

どうすれば

忘れた歌を思い出す?



























冷たい目



とげのある言葉









荒々しい態度



放り投げるような仕草













どうしたら




氷に閉ざされた世界から

脱出できるのだろうか












どうしたら

暑い国の 椰子の木陰で

ふたたび 熱い視線で 

見つめあうことができるのだろうか



















鞭打つように

放たれる言葉から



身を守るため








何も 聞かなかったかのように



厚い扉を閉める











その人は背を向けて

背中に



怒りの文字を描く




























やましさ




































薬をたくさん飲んで

眠り続けよう





























目が覚めたら

眠りの森の魔法は解けて



ファンファーレが響くように






























それとも

一番 遠い国に旅立ち



その一番高い丘の上に立って

虹の尻尾を探してみようか



















































あるいて  あるいて   あるいて











歩きつづけたら














たくさんの人に出会って













あるいて   あるいて



















上を向いて


あるいて



























あるいて あるいて  あるいて あるいて











本を読み

映画を鑑賞し




友達と談笑し

スポーツに汗を流す











道端の小さな花を

微笑んで 見つけたら



それを胸に飾り

















































しあわせに しがみつく





































































別れようとして 別れられず


別れまいとして 別れてしまう








ただ


自分が いる














ただ



その人が いる

















ただ





  それだけ