眠りの国           2005.12.30




眠りの中に もうひとつの国があるなら

その国に行ってしまいたい




このまま

明日の朝になっても

眠り続けていられるように







この空の下に

もう何十年も 自分の意思で

眠り続けている人がいる



いままでに、二度ほど目を覚まし

夢の中で過ごしている生活について語ったという




目覚めることを拒否し続け

その人は どんな人生を夢の向こうに

呼吸しているのだろうか







この世に どんな

希望の欠片も残さずに



















生きてゆくのが つらくてたまらないときは

空を仰いで



眠り続けるしあわせを思う








眠りの中では

なにもかも 忘れていられる




・・・かも 知れない











レースのカーテンの向こうに

緑の風が吹く





時が止まったような

陽だまりのなか




こころに流れる やわらなか調べ








夢の中で 投げつけられた謎は

現実の中で 答え合わせをしたくなる





夢の中で なぜ

意味ありげに笑っていたのか



夢の中では なぜ

一緒に 空を飛んでいたのか




同じ夢が 衣装を変えて

なぜ 何度も繰り返されるのか




答えは 現実の中にあるのか



それとも














いつか見た名園

噴水の飛沫が 空にとけていった

白い雲




寒い日だった












もういちど

ほほえんでみようか