透明なかなしみ      2008.10.8






誰の心の中にも

透明な哀しみがある





時の狭間に忘れられた高原の

湖のほとりに立つ

白樺のように









音のない世界が広がって



空をゆく鳥さえ

その声を失っている
















花のように 

  火のように



 飛び去っていった

    夢のような日々














与えられていることさえ

気付かずにいた



















あたたかなぬくもりと

やさしいほほえみ






おだやかな

日差しのような

こころたのしい 日々







失ってもなお

その輝きは 胸に痛い














理由(わけ)もなく愛され

出口を求めて

歩き回って




はじめから自由だと

知らなかった








壁を自分で塗り重ね

人を責め




飛ぶすべを知らず







守られていることさえ

気付かずにいた
























今 高い梢の先に立ち

傷ついた翼で

見渡す世界










もう一度 愛を









 今度は

   自分から
























 恋 不思議 出会い 預言 お祓い