一を聞いて十を知る         2005.7.7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一を聞いて十を知るのと

十を聞いても、一しか理解できないのとでは

 

鳳翔は 後者の方がいいように思う

 

 

 

一を聞いて 十を知ってしまえば

         次へ行くだけだけれど

 

 

 

十を聞いても 一しか理解できないと

 

あっちへぶつかり、こっちへぶつかり

いろいろ大変な思いをして 十を理解することになる

 

                 だから 人生に深みが出る

 

 

 

 

 

小器用になんでも人並み以上にこなす人は

不器用な人の汗の匂いを知らない

 

 

 

 

 

早くゴールに着くのばかりが良いとは限らない

 

余計な回り道をして

無駄な努力を延々と繰り返して

 

大汗かいて

かっこ悪い道のりでも

 

得るものはたくさんたくさんある

 

 

 

 

 

 

 

天からの贈り物に満ちている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうずいぶん昔のこと、

保険の外交の面接をやっている人が

[離婚して生活していかなくちゃならないので・・・]という人は

たいてい不採用にしていると言っていたことがあった

<今は時代が違うが>

 

驚いてなぜ?と聞くと

<そういう人のほうが主婦なんかより余程真剣に働くような気がする>

 

自分が幸せじゃない人は結局は売上が上がらない

とかいうようなことを言っていたと記憶している

 

 

それからまた、

命の電話を担当していた人が

似たようなことを言っていた

 

「『私は今まで苦労してきたから』

という理由で応募してくる方は断っているの」

 

相手の悩みを聞いても

自分は苦労してきた、という思いがあるので

あまり良い相談相手になれない

 

むしろずっと幸福で暮らしてきたような人の方が

よい相談相手になれる

というようなことを言っていた

 

 

 

確かに、

幸せな人は 幸せがどんなものかよく知っているから

導きやすいだろう

 

逆に不幸な?人は

自分も知らない幸せな生き方を、

 

教えてあげることは

難しいにちがいない

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビドラマなどで出産の場面になると

妊婦に扮した人が

「あ〜!うぅ〜!!! 痛いぃ〜!」などと

おなかを押さえているが

 

声をもらすと、そちらにチカラが分散して

うまく力むことができず、お産が長引く

 

だから、

実際はみんな分娩台の上では黙っている

 

 

 

 

 

とっさに動くときも

声も出ない、という状態だ

 

あとになってから

あの時はこうだった・・・なんて思う

 

 

 

 

集中は

とてつもないチカラを引き出す

 

 

 

 

まさか、と思うような人が

まさか、と思うようなことをやってのける

 

 

 

 

 

思いをこらす

それが集中力を養う

 

恋人同士は

とにかくよくシンクロする

 

それは思いの強さだったり

スポット的な焦点の集中の仕方だったりする

 

 

願いごとは

だめかも知れない、と思うと

チカラが出ない

 

かなわぬことなど

微塵も思わずに

ただひたすらに願う

 

だから

思いもかけぬことが起こる

 

 

 

人智を越えた

答えが出てくることがある

 

 

 

ひたすら

願う

祈る

思いをこらす

 

 

自分が動かすのではなくて

ただひたすら

宇宙が動くことを願う

 

良かれ と 思う

 

 

 

 

 

願う結果を

詳細に絵に描いて願うことより

 

どんな形であれ

自分にとって最良の結果になるように願うとき

 

思いもかけぬ

答えが天から与えられることがある

 

 

 

 

人間が思うことなど案外

小さいのかもしれない

 

 

人生をコントロールしようなどと

野望を抱いても

 

よせてはかえす波のひと打ちで

簡単にひっくり返される

 

 

 

 

 

そらが澄んで

うつくしい風がわたり

おだやかなひかりが満ちて

 

時間がゆっくりと

含み笑いを残してゆく

 

 

 

 

どこから来て

どこへ行くのか

 

誰も戻ってきた者がいない

 

たえまなく通行してゆく人々の

行く先は見えない

 

 

 

一を聞いて 十を知ったところで

何が起こるわけでもない

 

十を聞いて、一しか分からなかったとしても

何がおこるわけでもない

 

 

砂浜によせてはかえす波

 

何百回かに一度

違う波が来る

 

すすすすっと忍び寄ってきて

あっというまに引きずってゆこうとする

 

 

冷たい水に蒼ざめて

陸に戻ろうとするとき

 

いままで見えていたものが形を変える

見えていて見えなかったものが

胸の奥まで流れ込む

 

 

 

きのうと同じ風景

きのうと同じ顔ぶれ

きのうと同じ顔をした自分

 

 

風の声が聞こえ

空の雲の文字が読める

 

 

 

手にしたコップの水滴にさえ

何かの意味を感じてしまう

 

 

 

 

 

それもやがて

日常に流されて

日常の一部となり

 

あたりまえのこととして

とりたてることでもなく

 

 

日々

しあわせを思う

 

 

 

 

 

 

 

 

人によっては

天動地変の出来事であっても

人によっては

夕闇にとけ込む木立ほどの意味もない

 

 

 

すべてはそこにある

 

気付こうと

気付くまいと

 

 

 

 

 

 

 

風が動く