初めて出会ったとき                    2005.12.28













はじめてであったとき




  









なぜに なみだぐむ









この広い世界で たったひとり

めぐりあう しあわせ







忘れていた ずっと




きっと 待っていた そうとは知らずに











わかってはいなかった

こんな日々










たぐりよせ  引き寄せ

運命の糸を












時間を置いて

時間をかけて






気づくのが 遅すぎて










遠い昨日を 呼び戻すすべもなく







思い出す やわらかな声

その仕草






わかっては いなかった






すれ違う あした





交差する異次元












逡巡する想いを抱えあぐねて






迷い 戸惑い

出来ぬ決心






遠ざかる 時間








流れの間に間に

遠ざかる人を




ただ ながめて



















涙する



訳もなく











呼び戻す声を持たず

愛を語る言葉もない



ただ夢の中のように

遠ざかる人の背を見つめている









交し合う 符号もなく

思い出す 仕草もない




それでもなお

きれぎれに


思い出す

空色の破片

















謎のように

置かれた言葉



暗号は時を越えて











いま分かる

隠された図形





呼んでも届かぬ 時の壁







二度と見ない

二度と会わない




この人生の旅の中で











語り継がれた海底の王国のように

記憶の中に刻まれている










再び封印するのか

また 幾百年












出会いは あまりにはかなく

出会いは あまりに遅すぎて










知らなかったことにして背をむけ

気づかなかったふりをして

通り過ぎてゆく








ちぎれるような こころが追いかける



風にふかれて 遠ざかる者を




















伝えてよ

時の風よ





忘れていた夜空の海辺に

いま、立ちつくしていると