森が恋しくて            2006.10.9















森が恋しくて


月夜の空に 手をのばす







森が恋しくて


遠いその人の ささやく声


















月夜の晩に 見あげれば












森が恋しくて









     恋しくて























その人の微笑みが


間近に見える

    おぼろ月夜

















そのあたたかさ

まどろみ










むさぼるように



  愛して


    恋して







  せつなくて















笑い顔が


 さわやかに通り過ぎる





光が


 差し込んで まぶし過ぎる



















失った過去と

これから出会う 遠い記憶

















深い森の 湖の底

眠っている白い霧の中から









聞こえてくる


 その人の名まえ








笑っている


 その人のあたたかさ

















手を伸ばせば 届くのか




     手を伸ばせば

              行ってしまいそうで









手を触れれば 引き寄せるのか




     手を触れれば

              消えてしまいそうで


















いまは未だ

眠りの霧のむこう





いつになったら

目覚めるのか






















横笛の音が響く

















見あげれば

ひとり














      森が 恋しくて



























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