睡魔    2000.7


睡魔に襲われる、

とはこのことを言うのかと思うほど

 

眠気に襲われることがあって

 

元日出かけて

帰ってきたら 夕方4時ごろだというのに

服を着たまま布団にもぐりこんで、眠ってしまった。

 

 

2時間くらい眠って、

ようやく意識が戻ったころ

       携帯電話が鳴った

 

 

「悠?」

 

わたしのことを「ゆう」と呼ぶのは

ヒロさんだけだ

 

正月そうそう

知人のお葬式の手伝いに行っている

 

 

興奮した口調で

「悠、今、何を着てるの?」

 

という質問に面食らいながら

 

「白いカーディガンだけど・・・?」

 

 

 

「えぇー!!?」

「どうしたの?」

 

 

話を聞いてみると、

 

ヒロさんが葬式の手伝いで

疲れて一服していると

駐車場から誰かが呼びに来た

 

女の人から

ヒロさんを呼んで来てくれと頼まれたそうだ

 

知り合いもいないし

車を移動してくれということかな?

と思ったら、誰もいない

 

 

大分探し回って

いなかったので戻ってくると

また別の人が呼びに来た

 

 

ヒロさんは、今度は

その人に一緒に来てもらって駐車場に行った

 

その女性がどこにいたのか聞くと

なんとカギをかけたはずの

車の助手席の中から声をかけられたのだそうだ

 

 

びっくりして確かめると、

カギはかかったままだ

 

どんな人だったか

再度聞いてみると

 

その姿かたちが、

どうもわたしそっくりじゃないかと思ったのだそうだ

 

 

助手席には、

忘れて置いていった携帯電話があった

 

そして、

そこにあるわたしからの着信履歴をみて、

すぐに電話をかけたのだと言う

 

 

その人は、白いカーディガンを着ていたのだそうだ・・・