今ごろ、あの人は

 

 

 

別れた人が

いまごろどうしてるかと思って

 

 

 

 

その人へとつながる

思い出す

何かを見つけたとき

 

 

それは、

いつか一緒に見た映画のタイトルだったり

 

それは、

ケンカ別れをしてひとりとぼとぼ歩いた並木道だったり

 

誰か、小説家の名前だったり

 

ちいさなガラスの置物だったり

 

コーヒーの入れ方ひとつ

 

好きな音楽ひとつ

 

 

誰かの影響がまだ残っている

 

 

 

 

いまはしあわせでも

 

 

 

 

夜になれば

オレンジ色の灯りをともして

 

ぬくもりの中にすべりこんで

あたたかな夢を見る

 

 

夢の中で吹雪が舞っていても

ここはあたたかい

 

 

 

夢の中の瞳が

どれほど射るように見つめても

 

ここには

静かな息づかいがある

 

 

 

 

毎日は 当たり前のように過ぎてゆく

 

笑い転げて終わる一日も

胸を締め付けるような出来事も

 

平凡な日々の一頁のように

当たり前のように過ぎてゆく

 

 

 

陽があたることが

当たり前のように思える日々

 

道をゆく犬

舞い散る木の葉

 

足早に急ぐ

 

 

 

 

 

 

それは、

もう過去。

 

なつかしい歌。

 

 

 

 

やさしさに塗り替えられた

1000ピースのパズル

 

 

今を生きることを忘れて

過去がなつかしく思い出されるとき

 

こころが休憩を取りたがっている

 

 

 

 

古いアルバムを引っ張り出せば

 

幼い頃からずっと今まで

どれほど愛されてきたことか

 

アルバムに写っているたくさんの愛

 

 

 

 

出会ったころの

自分の心は何色だったろう

 

今は何色

 

 

 

 

別れた人は今

きっとしあわせに違いない

 

 

 

わたしがこうしてしあわせでいるように