なにを まっているのか

 

 

 

なにを まっているのか

 

 

やさしい ひとひらの雲

 

 

 

 

運命の変わる日は

知らず知らず、自分自身が準備をしている

 

そしてそれは

まるで降って湧いたように 突然に起こる

 

 

 

 

 

 

 

あまりに 急激に 運命に飲み込まれると

もう 以前の自分は思い出せない

 

昨日までの自分は 映画の向こうのシーンのように

手の届かないところに行ってしまった。

 

今は

新しい自分

 

 

生まれ変わって戸惑っている

風に吹かれながら 立ちつくしている自分

 

 

 

古い殻を脱ぎ捨ててきた

新しい光の中は

まぶしくて

戸惑って

薄暗い穴に逃げ帰りたくなる

 

古い殻は窮屈すぎて

もう 自分の身体に合わなくなってしまっているのに気付かない

 

 

もう 帰る場所はない

もう 戻ることはない

 

 

うしろを振り返り続ける者には

なにもかもが厭わしい

 

光に向かって進め

 

強く吹く風は向かい風

覚悟して行け

 

 

 

 

もう 帰らない

もう 戻らない

 

 

新しい世界へ

新しい世界へ

 

 

 

 

 

 

 

昨日までの自分と

ちょっとだけ違う自分

 

ちょっとだけ違った自分の、 その先にある『自分』

 

 

小さな勇気が

大きな推進力に束ねられてゆく

 

 

小さな 変化を起こせば

流れはやがて小川になって 大河となって 宇宙へと 旅立ってゆく

 

 

小さな朝露のひとしずくさえ

宇宙のしずけさが潜んでいる

 

 

心の奥の 深いところから

波が起これば

それは うねりとなり 力となって 風を起こす

 

 

なにを まっているのか

 

 

いま、扉を押し開けて 光の中へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004.9.28